高い要求レベルを満たす医療機器センサーの開発に当社テスタを活用

医療機器の部品メーカーには、部品の不具合が人命に関わることがあるため、お客様が求めるハードルも高くなることがあります。
B社様は、人体の血流や温度を計測する小型のセンサーなどを開発・製造するメーカーで、顧客からの高い要求を満たすために、高度な測定器を求めていました。
今回のコラムでは、ワイエイシイガーターのLEDテスタやLDテスタを活用し、高度な要求に応えられるシステムを構築したB社様の事例をご紹介します。
特定の波長と光量を検査する測定器の仕様がわからない
B社様は、血流や温度を計測するセンサーの開発において、顧客の求める波長や光量の基準に準じているかを測定器を探していました。
具体的な基準値として、近赤外よりも長い赤外域の波長と光量測定を求められており、これを測定できることが条件だったのです。
測定器をどのような仕様にすれば良いかがわからず、課題を抱えていました。
弊社ではまず、ニーズや課題を細かくヒアリングしました。
仕様の選定を進めるにあたり、あらかじめ測定内容にあった波長計や光量センサーを選んだ上で、検証を実施しました。
この検証には、LEDテスタというLEDデバイスの電気測定や赤外域・可視域・紫外域の光学測定ができる測定器を使用しています。
高速なテストタイムでの分類測定が可能なため、本来はLED生産ラインの自動テストシステムなどに活用される測定器です。
測定の結果、基準値をクリアすることが判明し、この装置を活用したシステムをお客様へ提案させていただきました。
測定条件を満たすツールも一貫して新規開発
当社の提案内容でご発注をいただき、波長系計や光量センサーを購入した上で、測定器の細かい調整を繰り返し行うことになりました。
B社様が求める仕様のひとつとして、センサー用フィルタの製作が必要でした。
取引先であるフィルタメーカーの協力の元、設計・製作を行いました。
また、テスタの測定結果をPCで簡単に管理ができるよう、ソフトウェアも当社で新規開発しています。
PCはネットワークに接続されるため、セキュリティ面にも配慮しながらソフトウェアの開発を進めました。
こうして、全ての準備が整ったところで接続確認を実施。
その後、検証とデータ取りを繰り返し行いB社様にデータをご確認いただいて、全ての条件を満たす状態になったことから納入する運びとなりました。
まとめ
医療機器のセンサー部品における測定機器は、需要は少ないものの珍しいケースでもありません。
ワイエイシイガーターでは、ここで紹介したような新規開発が必要な製品がある場合でも、自社で設計から取り組み、お客様のご要望にお応えすることができます。
また、光量や波長の計測には細かい微調整が必要になるため、繰り返し確認する作業を伴います。
こうした細かな作業でも、当社では綿密に対応いたしますので、ご用命の際はお気軽にお問い合わせ下さい。