テーピングマシンとは?|使用される工程や種類までを解説!

テーピングマシンとは?|使用される工程や種類までを解説!

半導体や電子部品を製造した後、欠かせないのがテーピングマシンです。
テーピングマシンがなければ、半導体や電子部品などの高速かつ正確なテーピング、その後の安全に大量の製品を輸送することができません。
テーピングマシンを導入することで、品質の信頼性や生産性の向上、コスト削減など様々なメリットを得ることができます。
本記事では、テーピングマシンが必要な理由や種類、おすすめのテーピングマシンなどをご紹介します。

テーピングマシンが使用される工程は?

テーピングマシンは、半導体や電子部品の製造工程において、最終の工程で使用されます。

例えば、半導体の製造工程ではウエハのダイシング、ワイヤーボンディング、マーキングなどの工程を経て完成した製品を、検査し良品のみをテーピングします。
次工程のマウンター(実装機)での作業効率を上げるため、製品の表裏や向きを揃える必要があります。
そのような機能も、テーピングマシン内に組み込むことができます。

製品を安全に納品するためにも、最終工程であるテーピング工程は半導体や電子部品などの製造工程の中でも重要な役割を担っています。

テーピングが必要な理由

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前の章で、製造工程の中でテーピングマシンが重要な役割を担っていることを説明しました。
では、なぜ製品をテーピングする必要があるのでしょうか。
ここでは“テーピング”という工程がなぜ必要なのかを説明していきます。

製品を安全に輸送

完成した製品をエンドユーザーに納品する際、製品一つ一つを衝撃などから守るために梱包する必要があります。
梱包方法の一つとして、キャリアテープが挙げられます。
各ポケットの中に製品を挿入しカバーテープで上から蓋をする梱包方法です。
製品を個別に梱包することで、輸送中の破損などを防ぐことができます。

製品を安全に輸送するためにも、テーピングは必要不可欠な工程です。

トレーサビリティの実現

テーピング工程が重要という観点から見ると、もう一つ、トレーサビリティの実現という点でも、テーピングマシンを活用する意義があります。
トレーサビリティは製造業界においても、導入が広まっているシステムです。
トレーサビリティを行うことで、エンドユーザーとの製品のトレースが可能になり、製造履歴などの情報が共有できるメリットが得られます。

製造工程、パッケージング工程の革新によって、供給方法をウェハシートやトレイなどにすることで、前工程のデータをバーコードやQRコードを利用して紐づけることが可能に。
また、トレーサビリティをさらに確実なものにするためには、テーピング工程までのデータを製品に紐づける必要があります。

テーピング工程は、製品トレースの向上に寄与する役割も担っています。

テーピングマシンは大きく分けると2種類

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テーピングマシンには「自動テーピングマシン」と「手動テーピングマシン」の2つに分けることができます。
それぞれの特徴やどちらを導入すべきかのポイントについて紹介します

自動テーピングマシン

自動テーピングマシンは、製品の供給・搬送・検査・テーピングまでの流れを一貫して自動で行うテーピングマシンです。
正確かつ高速なテーピングを実現し、製品の大量生産に長けた高い処理能力を発揮します。

また、人の手を介さないことから、オペレーター個人の能力に依存することがないため、品質の一貫性を確保することが可能です。

自動テーピングマシンは、導入コストが高いことがデメリットとして挙げられます。
しかし、長期的な視点から見ると、生産性や品質の向上、省力化など生産コストの削減に繋がります。

手動テーピングマシン

手動テーピングマシンは、オペレーターがテープに製品を手挿入し、テーピングする装置です。
テープ幅の交換も簡単にできるため、多品種生産に長けています。
操作手順が簡単なため、作業が初めて・不慣れなオペレーターでも取り扱いが簡単です。

手動テーピングマシンは、検査機能や搬送機能がないことがデメリットとして挙げられます。
また、供給方法が手挿入であるため、自動テーピングマシンと比較すると処理速度が遅く、多量生産には向いていません。

しかし、機能が少ないことでリーズナブルな金額で導入できること、製品サイズや作業面の柔軟性など手動テーピングマシンならではのメリットもあります。

自動機と手動機どちらを選ぶかのポイント

上記でご紹介したように、自動機と手動機それぞれに適正があります。
自動機と手動機どちらを導入すべきかは、生産量や利用目的、予算などに合わせた装置選びが重要です。

自動機と手動機の違いや比較ポイントについては、下記ページにて詳しくご紹介しておりますので、ぜひ参考にして下さい。

テーピングマシン 自動機と手動機をポイントで比較!

ワイエイシーガーターの取り扱いテーピングマシン

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ワイエイシイガーターでは、キャリアテープに半導体や電子部品などを梱包するテーピングマシンの開発・製造を行っています。
多様な供給方式やオプションなどから、お客様のニーズに合った装置をお選びいただけます。
また、標準仕様では対応できないご要望には、特殊機のご提案も行っております。

多機能テーピングマシン NCT-5100シリーズ

多機能テーピングNCT-5100シリーズはパーツフィーダから供給された製品を、検査の結果から良品のみをテーピングする装置です。

多機能性を活かして、オプションの追加や装置のカスタマイズに柔軟に対応できます。
よりお客様のニーズにあった、仕様をご提案いたします。

また、耐久性に優れており、長期間にわたって安定した稼働が可能なため、装置の買い替えコストを抑えることができます。

多機能テーピングマシンNCT-5100シリーズについての詳細は製品ページをご覧下さい。
多機能テーピングマシン NCT-5100シリーズ

テープ供給テーピングマシン NCT-8000シリーズ

テープ供給テーピングマシンNCT-8000シリーズは、テープ(リール)供給された製品を再検査・再テーピングできる業界でも稀有な装置です。

「手戻りのあったテーピング済み製品を再検査後、再度良品のみをテーピングしたい」
「テーピング済みの端数製品を1リールにまとめて、正規数量製品として納品したい」
などのテーピング済み製品に対するお客様のニーズに応えるため、開発しました。

また、テープ(リール)のまま供給できることで、テーピング済み品をバラす必要がないことも評価されている理由の一つです。

テープ供給テーピングマシンNCT-8000シリーズについての詳細は製品ページをご覧下さい。
テープ供給テーピングマシン NCT-8000シリーズ

トレイ供給テーピングマシン NCT-6300Tシリーズ

トレイ供給テーピングマシンNCT-6300Tシリーズは、トレイから供給された製品を検査の結果から良品のみをテーピングする装置です。

お客様の製造ラインの生産効率をより向上させるため、トレイ交換時間の高速化に対応するための改良を行いました。

また、上位通信の機能をもたせることでトレーサビリティにも対応しており、品質管理や製品の信頼性向上にも貢献します。

トレイ供給テーピングマシンNCT-6300Tシリーズについての詳細は製品ページをご覧下さい。
トレイ供給テーピングマシン NCT-6300Tシリーズ

ウエハリング供給テーピングマシン NCT-6300Rシリーズ

ウエハリング供給テーピングマシンNCT-6300Rシリーズは、ウエハリングから供給された製品を検査の結果から良品のみをテーピングする装置です。

近年、半導体や電子部品などの小型化、薄型化が進んでおり、そういった需要に応えるため開発を行いました。
小型、薄型製品はダメージを受けやすいため、テーピング工程時に傷などがつかないように、ピックアップ・ビット操作・センタリング・テープ挿入時のダメージレス方式を採用しています。

ウエハリング供給テーピングマシンNCT-6300Rシリーズについての詳細は製品ページをご覧下さい。

ウエハリング供給テーピングマシン NCT-6300Rシリーズ

手動簡易テーピングマシン NCT-280

手動簡易テーピングマシンNCT-280は、卓上型の手動テーピングマシンです。

テープ幅もワンタッチで交換でき、機種交換も簡単に行うことができます。
そのため、多品種少量生産に適しており、小ロットの生産やテストテーピングなどを行いたいというお客様に多く導入いただいております。

手動簡易テーピングマシンNCT-280についての詳細は製品ページをご覧下さい。
手動簡易テーピングマシン NCT-280

オートリールチェンジャー

オートリールチェンジャーは、テーピングマシンに付帯して自動でテープを巻取り、さらにリール交換を行う装置です。

通常であればリール交換のために、オペレーターを配置する必要がありますが、オートリールチェンジャーを導入することで省力化の実現が可能に。

また、リールの巻取り上限に達すると装置が停止し、リールの交換が行われるまでにダウンタイムが発生します。
しかし、オートリールチェンジャーは自動的に新しいリールを供給することで、生産を中断せずに連続稼働が可能です。

オートリールチェンジャーについての詳細は製品ページをご覧下さい。
オートリールチェンジャー

まとめ

半導体や電子部品などの製造の最終工程において、製品検査や次工程(マウンターでの実装)の効率化の観点から、テーピングマシンは重要な役割を担っています。

テーピングマシンには、自動機と手動機の2種類があり、生産量や利用目的などのお客様のニーズに合わせて選ぶのがポイントです。

ワイエイシイガーターでは、自動機と手動機どちらも取り扱いがございます。
中でも自動テーピングマシンは、豊富なラインナップを取り揃えています。

また、「トレーサビリティの実現」でもお伝えしたようなテーピング工程までのデータを製品に紐づけたトレーサビリティシステム機能など、お客様のご要望にも柔軟な対応が可能です。

テーピングマシンやテーピング工程に課題をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談下さい。

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