電子部品におけるトレーサビリティの課題をテーピングシステムで解決
電子部品のように多種多様なパーツから構成される精密で、高度な製品をつくる製造現場では、サプライチェーンや生産プロセスの管理が複雑になることから、トレーサビリティの問題が生じやすくなります。
電子部品を製造するA社様も、納品先の顧客から「いつ製造し、納品したものか分かるようにしたい」という要望が増えたことから、トレーサビリティの施策を検討することになった会社です。
今回のコラムでは、ワイエイシイガーターの高速テーピングマシンやLED測定分類機を活用して、トレーサビリティの課題を解決したA社様の事例を紹介します。
トレーサビリティの課題を解決するテーピングシステムを導入したい
A社様では従来、電子部品のチップの測定や分類、テーピング工程において、パーツフィーダなどの供給機を使用していました。
この為、供給が1個1個となり、収納もボックスや袋となっていたため、トレーサビリティが難しいという実情があったのです。
この問題を解決するには「梱包工程(テーピングマシン)まで紐付けができれば良い」という認識は以前からありましたが、具体的にどのように導入すればよいのかが分からず、悩みの種となっていました。
1つ1つの電子部品を測定データの結果毎に分類して、テーピングマシンにまとめて納品する必要があります。
これを実現するには、供給方法そのものを変えなければならなかったのです。
また、トレーサビリティを確実なものにするには、前工程の情報を引き継ぎ、最終の梱包工程(テーピング)までのデータの紐付けができるシステムにする必要がありました。
こうした仕組みを構築するには、どのようにすれば良いかというご相談が当社に寄せられました。
高速テーピングマシンとLED測定分類機を組み合わせたシステムを構築
こうしたご要望や課題解決を図るため、当社では高速テーピングマシンを軸にLED測定分類機などを活用したシステムのご提案させていただきました。
供給工程では、個片化せずに番地がわかるような供給方式に変更しました。
さらに、お客様の上位PCと接続し、バーコードを使用したロット情報を基に当社システムの測定器(テスタ)、LED測定分類機、テーピングマシンとのデータ連携ができる仕組みを提案しました。
これにより、お客様の出荷品のトレーサビリティが実現できました。
まとめ
ワイエイシイガーターでは、自社でテーピングマシンやLED測定分類機の開発・製造をしており、これらを組み合わせたオリジナルシステムの構築も弊社で対応しています。
そのため、お客様のご要望にあわせて提案できることが弊社の強みです。
「製品をこういう供給・梱包にしたい」といったご要望にも幅広く受けられますので、トレーサビリティに関する課題でお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。